Archive for the ‘テーピング’ Category

既存の腰痛ベルトと比較しバックインパクトの有効性を検証する chapter2

2014-06-06

腰痛ベルト(コルセット)使用の本来の目的と満たすべき条件を
既存の商品の形状 、方法論 、コンセプトをバックインパクトと比較し読み解く。

満たすべき条件とは以前ブログで紹介したと思うが以下の4項目である。

Ⅰ)不快感を持たさない様に腰部を固定し、筋スパズム(筋過緊張)が起きる頻度を減少させる。
Ⅱ)腹筋の緊張を高めることが出来ない場合、腹圧を上げて腰椎の負荷が免れられる様にする。
Ⅲ)良性位(正しい姿勢)に改善する
Ⅳ)どんな屈曲も骨盤で行うようにし、腰椎の動きを最小限にする。
(機能解剖を勉強していないと分かりづらいが、よく腰を曲げると言うがその動作は、実は大腿骨を中心に骨盤が円運動をしているだけである)

 

まず、
Ⅰ)不快感を持たさない様に腰部を固定し、筋スパズム(筋過緊張)が起きる頻度を減少させる。
について考える。

 

前回は、既存の腰痛ベルト(コルセット)の特徴について書いたが、
今回は、バックインパクトの特徴について解説する。

前回記事:既存の腰痛ベルトと比較しバックインパクトの有効性を検証する1

人が腰痛ベルトをする時に不快に思う要素

①締め付けられて苦しい

良性位を保つ為にバックインパクトは、テーピング理論を採用したため、
お腹を締め付け腹圧を上げるという構造を持たないので、
このようなことが起きない。

バックインパクト装着5バックインパクト装着3バックインパクト装着6

 

 ②ベルト部がお腹に食い込み痛い

バックインパクトにおいては、
お腹を締め付けることがなく、ベルト部が細いため食い込み痛いということはない。

バックインパクト装着3バックインパクト装着4

 

 

③腰部を支えるため装具内に入れられている素材が硬く違和感と動きづらさがある。

従来品は、装具の硬度により腰椎のアライメントを保とうとするため
装具の硬度が人体の皮膚や筋肉と異なり自ずと違和感と動き辛そを伴うが、
バックインパクトにおいては、テーピング理論を採用し腰背部自体を硬化させている為、
硬い装具を用いる必要がなく、違和感や動きづらさを軽減した。

バックインパクト5バックインパクト4

 

④腰の曲げ伸ばしの都度装具がずれ上がる。

従来の腰痛ベルトは装具が固いことにより腰の屈曲にフレキシブルに対応せず、
装着位置が変わってしまうが、バックインパクトにおいては、
テーピング理論を実現するために、摩擦係数の高いウレタン素材を使うことにより、
肌に密着しフレキシブルに対応し装着位置のズレを軽減した。

バックインパクト装着2バックインパクト5

 

このように腰痛ベルトバックインパクトにおいて、既存の腰痛ベルト(コルセット)の問題点を多く
解決した商品ということが比較から検証できる。

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話11

2014-05-30

バックインパクトの基本構造のほとんどが完成に近づいた。

次に解決しなければならない問題は
3)前屈側屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくるである。

従来の腰痛ベルトは、前屈すると画像のように背部と腰痛ベルトの間に、
隙間が開きとても背部をフレキシブルにサポートしているとは言えない。

従来のコルセット3従来のコルセット2 従来のコルセット1

腰痛ホワイトテーピング法は、背部に直接ホワイトテープを貼っているのだから、
ホワイトテープが剥がれない限りは幹部をサポートし続ける。
進化した腰痛ベルトであるバックインパクトは、
この機能構造を持たなければならない。

 

この機能構造を実用化するために、
パックインパクトサポート部の部材選びの時に考えたテーピングは、
必ずしも貼った位置にとどまっているものではなくズレる。
摩擦係数の高いポリウレタンを使い、

ホワイトテープ2伸縮性テープ2

バックインパクト1バックインパクト4

テープを貼るような感覚ではなく摩擦係数により相殺する。
という考えの原点に戻る。

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話8

2014-05-04

腰痛ベルトの素材をテーピングに近づけること
最初に取った手法は、摩擦係数の高いポリウレタンを使い皮膚に密着固定することであると述べた。
しかし、ここで考えたのがいくら摩擦係数が高いとはいえ、
テーピングの代わりを成しえるのかということである。

そしこでテーピング関係の専門書を読みあさった。
その中でテーピングの技術者が面白いことをいっていた。

テーピングは10分〜20分運動すると効果がなくなると言う人もいるが、
ゼロになるとは思いません。
1時間運動すれば30〜40パーセントは効果が落ちるでしょうが、
100〜30、40パーセント落ちても、効果は必ず残る。
というものである。

ホワイトテープ1 ホワイトテープ2
伸縮性テープ1 伸縮性テープ2

 

またテーピングをすることによって明らかに筋の収縮が増大する。
という報告もあり、テープがズレても皮膚の感覚は残るので効果はある。

私もテーピングの技術者の端くれではあるが、
正確な数値でテーピングのズレと、
筋の収縮又は皮膚の感覚は把握していなかった。
しかも、皮膚を保護するためにアンダーラップという、
スポンジ状の素材を巻けば、さらにズレは大きくなる。

アンダーラップ

人体におけるテーピングのズレもしくは感覚をを考慮すると、
摩擦係数の高いポリウレタンは充分腰痛ベルトの素材として使用できる。
と結論づけるに至った。

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話7

2014-04-04
前回テーピング法の3つの特徴をあげた。
1)腹部は全く圧迫されない
2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない
3)前屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくる
今回は
2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない
これを構造化するにはまず腰痛ベルトの素材と
テープの素材の特徴をはっきり認識することである。
簡単に言うと腰痛ベルトの素材は、貼りつかない
テープは、貼りつく
ものすごい違いである。
しかしこれを解決すれば、テーピング法を腰痛ベルトに応用できるだけでなく、
テーピング方が持つさまざまな問題点解決することができる。

テーピングの問題点

1)テーパーの問題(技術の巧拙)

2)選手の問題(体型、部位等)

3)方法の誤り(保護すべき部位にかえってストレスを生じてしまう、違和感が強い等)

4)素材の選択ミス(すぐに緩む、期待した強度が保てない等)

5)運動をコントロールの問題(テープの伸張、牽引回旋方向の誤り、張力の過不足)

一般には、このようなことが挙げられる。
しかし、ここではもっと現実的なことに目を向けようと思う。

現実的なテーピングの問題点

1)テーパーの問題(技術の巧拙)
2)腰部のテーピングは1人ではできない
3)テーピングはかぶれる
4)試合ごと、練習ごと、その都度張り替えなければならない
5)非常にコストがかかる(1部位1,000円以上かかるのザラである)
テーピング各種1テーピング各種
これらが、テーピングを腰痛ベルトにすることによって、
解決できるであろう問題点である
まず取り組んだのが、腰痛ベルトのテーピング化であるのだから、
腰痛ベルトの素材をテーピングに近づけることである。
最初に取った手法は、
摩擦係数の高いポリウレタンを使い皮膚に密着固定することである
バックインパクト1バックインパクト4

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話6

2014-03-31
前回テーピング法の3つの特徴をあげた。それについて詳しく今回は掘り下げていくことに
1)腹部は全く圧迫されない
2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない
3)前屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくる

腹部は全く圧迫されない

ホワイトテーピング法は、なぜこのような構造になっているかと言うと、
アスリートが腰痛に苦しんでいても競技間では、
食事をとらなければいけないからである。
苦しくて食事が取れないイコール、
競技で使うエネルギー補給ができないということである。
腰痛予防のためにエネルギー補給ができないということであれば、
本末転倒である。

腰痛ベルトをホワイトテーピング法と同じ構造形態にすれば良い!

ホワイトテーピング法による腰痛テーピングの、
腹部は全く圧迫されないという特徴は、
ホワイトテーピング法と同じ構造形態にすれば良いので、
比較的容易に発案でき構造化することができた。
腰痛に対するホワイトテーピング法は、
患部にホワイトテープを何層にも重ねて貼り、
その部分を安定させるために伸縮性のあるストレッチテープを使い
腹部を一周するという技法を用いる。
テーピング1 テーピング2 テーピング3 テーピング4 テーピング5
1〜3までは、背部にホワイトテープを貼っているだけです。
この画像では分かりづらいかもしれませんが、
4,5では伸縮性のあるストレッチテープを背部からおへその下を通して、
腹部を圧迫しない様に一周させています。
テーピング各種2 伸縮性テープ1 ホワイトテープ2
テーピング各種 伸縮性テープ ホワイトテープ
それと同様に、バックインパクトのデザインも患部に当たる、
背筋の指示部分とそれを支えるベルト部分というように、
役割分担を各々のパーツごとに持たせた。
それゆえに、今までの腰痛ベルトとは違った特殊な形状となった。
また、ベルト部分はストレッチテープと同じ機能を持つように、
違う伸縮性を持つ2種類の素材を用いた。
問題は、
2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない
3)前屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくる
である。

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話5

2014-03-27
腰痛ベルトのメーカーで腰痛ベルトの開発担当者2人と、
どうすればこの装着感を腰痛ベルトで再現できるかを話し始めた。

テーピング法の特徴

そこで、このテーピング法の特徴を再確認する作業をまず始めた。
ディテールを詰める前に大きな特徴あげることにする。

1)腹部は全く圧迫されない

競技間ではエネルギー補給のため食事をとらなければならない為
一般の腰痛症の患者さんももちろん食事をとる必要がある。

2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない

他の部分に運動制限をかけてしまうとパフォーマンスに支障が出る
一般の腰痛の患者さんも、日常生活、仕事などに支障をきたさないためにも、
他の部分への運動制限を極力避けるべきである。

3)前屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくる

競技中にどのような動きをしても腰痛予防としてテーピング機能を保つ為
一般の腰痛の患者さんも、日常生活、仕事などでどのような動きをしても、
腰痛ベルトとしての機能は保たなければならない。
これらがこの腰痛ホワイトテーピング法の大きな特徴であろうが、
ここで挙げたように、一般の腰痛の患者さんにも全く同じことが当てはまる。
たった三つではあるが、この特徴を構造化するのは並大抵のことでは無いと、
3人はすぐ感じるとることができた
それはそうであろう今までの腰痛ベルトは、
この三つの特徴の一つも有していないのであるから。

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話4

2014-03-23

そこで、私の商品を手掛けているメーカーの担当者を呼び相談することにした。

当時私は、
腰痛ベルトバックインパクト( 日本特許取得、アメリカ特許取得)のほかに、
ファンクションショルダープロ、ファンクションニープロ、ファンクションエルボープロ、ファンクションニーoa、ウォークアップニー等5商品、日本特許数3つを持っていた。

商品一覧

ファンクションショルダープロファンクションショルダープロ ファンクションニープロファンクションニープロ ファンクションエルボープロファンクションエルボープロ
ファンクションニーoaファンクションニーoa ウォークアップニー
ウォークアップニー

数日後、メーカー開発担当者が2人私の事務所を訪れてくれた。
サポーター、コルセットの分野では有名なメーカーではあるが、
開発担当者に特別テーピングの知識があるわけでは無いので

私の考えている腰痛ベルトのコンセプトを伝えるために、
1人をモデルにし、ホワイトテープを使った腰部テーピング法を施した。

 

その手技をもう1人の担当者が、順をおって写真を撮っていき、
私がそのテーピング法が体に与える効果を解説する。

テーピング1 テーピング2 テーピング3 テーピング4 テーピング5

テーピングの技術的なこと効果は撮影者も理解できるが
装着感はテーピングを施している人にしか伝わらない。
特殊な感覚であるだけに開発担当者2人ともに理解してもらいたかったので
仕方なくもう1人の担当者にもテーピングを施した。

ホワイトテーピング法の感想を聞いてみた

腰痛ベルトのメーカーであるだけに腰痛ベルトの装着感はよく知っている。
そして2人が言った言葉は、
今までの腰痛ベルトとは全く違う異次元の装着感である
という旨のことである。
やはり腰痛ベルトのメーカーで腰痛ベルトの開発の担当者であっても、
私が考案しようとしているバックインパクトの装着感は、
異次元のものであったのである。

バックインパクト
 バックインパクト販売ページはこちら

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話3

2014-03-23

ここで、ふと考えてみると腰痛の患者さんが、
・苦しくなく腰痛を緩和し日常生活を送りたいと思って腰痛ベルトに求める事と、
・いろんな手法は取らなければならないが、アスリートが動くと痛みが出るから制限してくれと言うのと、
何の違いがあるのだろう?と思った。

テーピングのほうがサポート機能が高い

要するにテーピングにはできても、
腰痛ベルトにはできないことがあると言うことである。

テーピングの方が、事細かに体をサポートする機能が高いということである。

それならばテーピング機能もつ腰痛ベルトを造ればいいのではないか?
そう思うようになっていった。

腰痛テーピングの腰痛ベルト化である!

腰痛に効くテーピングは大きく分けて、
キネシオテーピングを用いるもの、
もしくはホワイトテーピングを用いるかのどちらかである。

私のイメージ的にはキネシオテーピングはなかった。
腰痛ベルトあるいは腰痛コルセットの様な固定感が生まれない。

ホワイトテーピング法を用いる方が固定感が強く必ず効く。
おぼろげながらもある種の確信的なイメージがあった。

しかしどうすればホワイトテーピング法を、
腰痛ベルトに反映させる事ができるのか?
皆目見当もつかなかった。

関連リンク

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話2

2014-03-21
私は整骨院の院長として臨床にも関わっている。
そこで患者さんによく聞かされたのは腰痛ベルトコルセットは、
日常生活においてとにかく苦しい。
その一言である!
私は患者さんを苦しめるために腰痛ベルトを薦めているのではない
少しでも楽になってもらいたいからである。
しかしながら、腰痛が強ければ強いほど苦しい思いをしないといけないのが、
従来の腰痛ベルトもしくは腰痛コルセットの持つ宿命である
患者さんが苦しいという思いは、私にも痛いほど伝わってきた。
何とか苦しくなく腰痛だけに効く腰痛ベルトはできないものか?
そのことはその後何十年にわたる臨床の中での私の課題であった事は間違いない。
しかし、当時まだ若かった私はそれほど経験も知識もなく、
ただ時だけが過ぎていった。
腰痛ベルトの開発と言うより、ただ日々の臨床に追われていた。
しかし、知人の紹介がきっかけで、
私はスポーツ選手、主に野球選手であるが、
大会の球場に同行し多数テーピングをするようになっていった。
ここでの仕事は、整骨院の臨床と違い、
ある特殊なパフォーマンスをする時にだけに出る痛みを、
緩和させるものである
それに対応するために、キネシオテーピング、ホワイトテーピング、
ファンクショナルテーピングと様々な技法を身に付け処方していった。
この現場での対応は要望が多岐にわたり、
個人個人の要望が違いいろんなテーピング手法を取る必要があった
例えばアンダーラップ(スポンジ状の包帯の様な物)であるが、
ある選手はアンダーラップを巻くと、
テーピングがズレやすくなるので嫌だといい、
また他の選手はアンダーラップを巻かないと、
かぶれるので嫌だという具合である

関連リンク

腰痛ベルト「バックインパクト」は、長年スポーツ選手のケア・テーピングに携わってきた経験をもとに開発した商品です。
科学的にも検証を繰り返して開発した腰痛ベルトです。また全商品国際特許も取得しています。
ぜひ腰痛ベルト「バックインパクト」や関連商品をお試しいただけたらと思います!
Copyright(c) 2010 腰痛ベルト・バックインパクト公式サイト All Rights Reserved.