既存の商品と比較しバックインパクトの有効性を検証する chapter6
2014-06-16
腰痛ベルト(コルセット)使用の本来の目的と満たすべき条件を
既存の腰痛ベルトの形状や方法論やコンセプトという面からバックインパクトと比較し読み解く。
腰痛ベルトまたはコルセットの満たすべき条件とは
以前ブログで紹介したと思うが以下の4項目である。
Ⅰ)不快感を持たさない様に腰部を固定し、筋スパズム(筋過緊張)が起きる頻度を減少させる。
Ⅱ)腹筋の緊張を高めることが出来ない場合、腹圧を上げて腰椎の負荷が免れられる様にする。
Ⅲ)良性位(正しい姿勢)に改善する
Ⅳ)どんな屈曲も骨盤で行うようにし、腰椎の動きを最小限にする。
(機能解剖を勉強していないと分かりづらいが、よく腰を曲げると言うがその動作は、実は大腿骨を中心に骨盤が円運動をしているだけである)
今回は、
Ⅳ)どんな屈曲も骨盤で行うようにし、腰椎の動きを最小限にする。
について考える。
よく腰を曲げると言うがその動作は、
実は大腿骨を中心に骨盤が円運動をしているだけであるということは、補足で書いた。
要するに腰椎同士は、なんら角度的な変化をもたず股関節が、
円運動をしているだけだと言うことである。
これに対して既存の腰痛ベルト(コルセット)は、
どのような作用をしているのであろうか?
既存の腰痛ベルト(コルセット)は、腹圧をあげようとしたり、
装具内の支えによって、腰椎同士の角度的な変化の制限を考えているのだと思う。
しかし、画像を見る限りにおいては、


屈曲位では、コルセット上部に隙間ができているし、
立位では、生理的湾曲(S字カーブ)を支持しているようには見えない。
バックインパクトにおいてはどうであろう?

屈曲位において上部を支持しているし、脊椎の生理的湾曲(S字カーブ)に沿って支持しているのがわかる。
このように、Ⅳ)どんな屈曲も骨盤で行うようにし、腰椎の動きを最小限にする。についても
バックインパクトは、エフェクティブに作用しているのが示唆される。
次回からは、
研究データをもとに、バックインパクトの身体に及ぼす効果について、
言及していきたいと思います。
次のシリーズで紹介する実験データは、
鹿屋体育大学スポーツトレーニング教育研究センター
鹿屋体育大学大学院体育学研究科
西薗 秀嗣教授ならびに
中本 浩輝、河端 将司らにご協力願いました。