Archive for the ‘腰痛ベルト’ Category

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話6

2014-03-31
前回テーピング法の3つの特徴をあげた。それについて詳しく今回は掘り下げていくことに
1)腹部は全く圧迫されない
2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない
3)前屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくる

腹部は全く圧迫されない

ホワイトテーピング法は、なぜこのような構造になっているかと言うと、
アスリートが腰痛に苦しんでいても競技間では、
食事をとらなければいけないからである。
苦しくて食事が取れないイコール、
競技で使うエネルギー補給ができないということである。
腰痛予防のためにエネルギー補給ができないということであれば、
本末転倒である。

腰痛ベルトをホワイトテーピング法と同じ構造形態にすれば良い!

ホワイトテーピング法による腰痛テーピングの、
腹部は全く圧迫されないという特徴は、
ホワイトテーピング法と同じ構造形態にすれば良いので、
比較的容易に発案でき構造化することができた。
腰痛に対するホワイトテーピング法は、
患部にホワイトテープを何層にも重ねて貼り、
その部分を安定させるために伸縮性のあるストレッチテープを使い
腹部を一周するという技法を用いる。
テーピング1 テーピング2 テーピング3 テーピング4 テーピング5
1〜3までは、背部にホワイトテープを貼っているだけです。
この画像では分かりづらいかもしれませんが、
4,5では伸縮性のあるストレッチテープを背部からおへその下を通して、
腹部を圧迫しない様に一周させています。
テーピング各種2 伸縮性テープ1 ホワイトテープ2
テーピング各種 伸縮性テープ ホワイトテープ
それと同様に、バックインパクトのデザインも患部に当たる、
背筋の指示部分とそれを支えるベルト部分というように、
役割分担を各々のパーツごとに持たせた。
それゆえに、今までの腰痛ベルトとは違った特殊な形状となった。
また、ベルト部分はストレッチテープと同じ機能を持つように、
違う伸縮性を持つ2種類の素材を用いた。
問題は、
2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない
3)前屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくる
である。

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話5

2014-03-27
腰痛ベルトのメーカーで腰痛ベルトの開発担当者2人と、
どうすればこの装着感を腰痛ベルトで再現できるかを話し始めた。

テーピング法の特徴

そこで、このテーピング法の特徴を再確認する作業をまず始めた。
ディテールを詰める前に大きな特徴あげることにする。

1)腹部は全く圧迫されない

競技間ではエネルギー補給のため食事をとらなければならない為
一般の腰痛症の患者さんももちろん食事をとる必要がある。

2)腰痛の症状の出る背部にしか固定感がない

他の部分に運動制限をかけてしまうとパフォーマンスに支障が出る
一般の腰痛の患者さんも、日常生活、仕事などに支障をきたさないためにも、
他の部分への運動制限を極力避けるべきである。

3)前屈してもサポート部がフレキシブルに腰部についてくる

競技中にどのような動きをしても腰痛予防としてテーピング機能を保つ為
一般の腰痛の患者さんも、日常生活、仕事などでどのような動きをしても、
腰痛ベルトとしての機能は保たなければならない。
これらがこの腰痛ホワイトテーピング法の大きな特徴であろうが、
ここで挙げたように、一般の腰痛の患者さんにも全く同じことが当てはまる。
たった三つではあるが、この特徴を構造化するのは並大抵のことでは無いと、
3人はすぐ感じるとることができた
それはそうであろう今までの腰痛ベルトは、
この三つの特徴の一つも有していないのであるから。

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話4

2014-03-23

そこで、私の商品を手掛けているメーカーの担当者を呼び相談することにした。

当時私は、
腰痛ベルトバックインパクト( 日本特許取得、アメリカ特許取得)のほかに、
ファンクションショルダープロ、ファンクションニープロ、ファンクションエルボープロ、ファンクションニーoa、ウォークアップニー等5商品、日本特許数3つを持っていた。

商品一覧

ファンクションショルダープロファンクションショルダープロ ファンクションニープロファンクションニープロ ファンクションエルボープロファンクションエルボープロ
ファンクションニーoaファンクションニーoa ウォークアップニー
ウォークアップニー

数日後、メーカー開発担当者が2人私の事務所を訪れてくれた。
サポーター、コルセットの分野では有名なメーカーではあるが、
開発担当者に特別テーピングの知識があるわけでは無いので

私の考えている腰痛ベルトのコンセプトを伝えるために、
1人をモデルにし、ホワイトテープを使った腰部テーピング法を施した。

 

その手技をもう1人の担当者が、順をおって写真を撮っていき、
私がそのテーピング法が体に与える効果を解説する。

テーピング1 テーピング2 テーピング3 テーピング4 テーピング5

テーピングの技術的なこと効果は撮影者も理解できるが
装着感はテーピングを施している人にしか伝わらない。
特殊な感覚であるだけに開発担当者2人ともに理解してもらいたかったので
仕方なくもう1人の担当者にもテーピングを施した。

ホワイトテーピング法の感想を聞いてみた

腰痛ベルトのメーカーであるだけに腰痛ベルトの装着感はよく知っている。
そして2人が言った言葉は、
今までの腰痛ベルトとは全く違う異次元の装着感である
という旨のことである。
やはり腰痛ベルトのメーカーで腰痛ベルトの開発の担当者であっても、
私が考案しようとしているバックインパクトの装着感は、
異次元のものであったのである。

バックインパクト
 バックインパクト販売ページはこちら

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話3

2014-03-23

ここで、ふと考えてみると腰痛の患者さんが、
・苦しくなく腰痛を緩和し日常生活を送りたいと思って腰痛ベルトに求める事と、
・いろんな手法は取らなければならないが、アスリートが動くと痛みが出るから制限してくれと言うのと、
何の違いがあるのだろう?と思った。

テーピングのほうがサポート機能が高い

要するにテーピングにはできても、
腰痛ベルトにはできないことがあると言うことである。

テーピングの方が、事細かに体をサポートする機能が高いということである。

それならばテーピング機能もつ腰痛ベルトを造ればいいのではないか?
そう思うようになっていった。

腰痛テーピングの腰痛ベルト化である!

腰痛に効くテーピングは大きく分けて、
キネシオテーピングを用いるもの、
もしくはホワイトテーピングを用いるかのどちらかである。

私のイメージ的にはキネシオテーピングはなかった。
腰痛ベルトあるいは腰痛コルセットの様な固定感が生まれない。

ホワイトテーピング法を用いる方が固定感が強く必ず効く。
おぼろげながらもある種の確信的なイメージがあった。

しかしどうすればホワイトテーピング法を、
腰痛ベルトに反映させる事ができるのか?
皆目見当もつかなかった。

関連リンク

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話2

2014-03-21
私は整骨院の院長として臨床にも関わっている。
そこで患者さんによく聞かされたのは腰痛ベルトコルセットは、
日常生活においてとにかく苦しい。
その一言である!
私は患者さんを苦しめるために腰痛ベルトを薦めているのではない
少しでも楽になってもらいたいからである。
しかしながら、腰痛が強ければ強いほど苦しい思いをしないといけないのが、
従来の腰痛ベルトもしくは腰痛コルセットの持つ宿命である
患者さんが苦しいという思いは、私にも痛いほど伝わってきた。
何とか苦しくなく腰痛だけに効く腰痛ベルトはできないものか?
そのことはその後何十年にわたる臨床の中での私の課題であった事は間違いない。
しかし、当時まだ若かった私はそれほど経験も知識もなく、
ただ時だけが過ぎていった。
腰痛ベルトの開発と言うより、ただ日々の臨床に追われていた。
しかし、知人の紹介がきっかけで、
私はスポーツ選手、主に野球選手であるが、
大会の球場に同行し多数テーピングをするようになっていった。
ここでの仕事は、整骨院の臨床と違い、
ある特殊なパフォーマンスをする時にだけに出る痛みを、
緩和させるものである
それに対応するために、キネシオテーピング、ホワイトテーピング、
ファンクショナルテーピングと様々な技法を身に付け処方していった。
この現場での対応は要望が多岐にわたり、
個人個人の要望が違いいろんなテーピング手法を取る必要があった
例えばアンダーラップ(スポンジ状の包帯の様な物)であるが、
ある選手はアンダーラップを巻くと、
テーピングがズレやすくなるので嫌だといい、
また他の選手はアンダーラップを巻かないと、
かぶれるので嫌だという具合である

関連リンク

腰痛ベルトバックインパクト開発秘話

2014-03-21

腰痛ベルト(バックインパクト)の販売を始めて、

もう5年の歳月が過ぎた。
その間、何万人という人が腰痛ベルト(バックインパクト)を愛用してくださった。
そして、いろんな意見アドバイスをいただいた。
・商品の縫製ついて高価な割にはすぐベルト部分がほつれてきた。
・今まで使っていたベルトより腰痛が和らいでいる様な気がします。
・地肌に着けるので、最初は少しかゆいですが、だんだん慣れてきて
現在は、長時間しても大丈夫です、この商品は食事や、トイレも問題なくなった。
・一日中の座り仕事でもお腹は圧迫されません。
・ちょっとお高いけれど着けるととても気持ちよく、安心して雪掻きができます!これ無しでは今年の冬の大雪は乗り切れなかったと思います!
・物を持つ時に、これを付けると腰の痛みが緩和される気がします。
・劇的にラクになるというものではないけど、やはり付けた方がいい感じですね。
・夏なので、これを付けるとやっぱり暑さが倍増します・・・仕方ないですけどね
etc.
もちろんその中には効果をあまり感じられないという意見もあった
そのような意見を踏まえ今でも開発に携わっている。
アドバイスに従い改良すべき点は改良もしてきた。
そして今では、多くの人に支持される腰痛ベルトになったと思う。
愛用者の声の中で私がうれしいのは、
もちろん症状が緩和されたという声である。
この一言を聞くために私は開発に携わってきたのだと思う。
しかし、開発者としての本音を言わせてもらえれば、
開発者として苦労して完成させた構造上の特徴である
今までの腰痛ベルトにはない全く別の装着感があるという点について
感想を言ってもらえるのが一番うれしく思う。

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就寝時での腰痛ベルトの着用はいいの?

2014-03-19

腰痛ベルト関連のお問い合わせや患者さんからよく聞かれる質問に

「寝ていても腰痛ベルトつけていていいのですか?」

と聞かれることがある。
この問いの答えは、いいですよ、悪いですよ、どちらも正解である。
これも前回話した通り、腰痛の原因が1つでないということに他ならない。

就寝時に着けてもいい場合

下肢にしびれや違和感等の腰の神経からくる刺激症状のある場合である。
どういうことかと言うと、
脊椎のアライメント(整列)が保たれにくい時に、
腰痛ベルトをつけることによって就寝時の脊椎のアライメントを、
安静化させることができる時である。

就寝時に着けてはダメな場合

前回話した通り筋力低下を招くおそれがある時である。
それではどうすればいいんだと思っている患者さんも多いと思う。
足に症状もあるし筋力低下も怖いなという人は、
まず腰痛ベルトして就寝し、朝起きたときの症状比べてください。
朝起きた時に楽であればつければいいし、
逆に症状が強ければつけないで下さい。
少しでも前向きに腰痛を改善しようとするのであれば、
自分の中での判断基準もあっていいと思います。
それらを踏まえ信頼のできる先生とよく相談し、
腰痛改善に取り組んでください。

腰痛ベルトはいつつけるのか?

2014-03-13

前回、筋スパズムについて触れたが、
では腰痛ベルトはいつつけるのが効果的なのか?

 

もちろん腰痛が激しい時やに作業時につけるのは当たり前だが、
いつも付けていていいものだろうか?

 

これは個人の筋力やリハビリの関係もあるのだが、
必ずしもつけっぱなしというのはお勧めできない。

 

人間の機能には必要のないものは排除していくという、
廃用性萎縮という機能が備わっている。

これは簡単に言うと、必要のない機能はなくしてしまえという機能である。

基本的に人間の機能は、省エネ設計になっている。
つまりなるべくカロリーを使わないようにしようとする。

 

腰痛ベルトにより腰の筋肉を支えるということは、
腰の筋力が小さくても良いということに他ならない。

これを繰り返すということはすなわち腰痛ベルトがなければ、
日常生活に必要な筋力が足りなくなるということである。

腰痛ベルトは腰痛患者に必ず必要なものであるが、
痛みが軽減すれば腰痛ベルトを外し筋力アップに努めるべきである。

腰痛ベルトによって痛みを緩和し、そしてリハビリにより筋力をアップする。

そうすることによって日常生活をより良いものとしてもらいたいものである

何故、腰痛は起こるのか?

2014-03-13

腰痛
前回、腰痛ベルト(コルセット)バックインパクトについて触れたが、
そもそも、何故、腰痛は起こるのか?そしてどのような種類の腰痛があるのか?
また、腰痛ベルトはどのような腰痛に効果的なのかを話したい。 

まずは腰痛についてそして腰痛ベルトバックインパクトについて触れていく。

腰痛について

前回では、痛みそのものに焦点を当てたが、
今回はもう少し的を絞り腰痛に関して話そうと思う。

 

腰痛とは、要するに腰が痛いわけである! 

前回は、痛みは大きく三つに分けられることは話したが、 

※参照リンク: 痛みについて
  
オペが必要だったり、薬剤を使用しなければならないような腰痛はひとまずおいておいて、
バックインパクト(腰痛ベルト、コルセット)が有効な腰痛についてお話する。

 

一般に言われるところの末梢生の腰痛症である。
ここで、問題を提起したいのであるがみなさんは腰痛になると、原因があると思うはずだ!
 
勿論、痛みの原因はあります。
 
しかし、勘違いしてもらっては困るのは、
腰痛を引き起こしているのは、一つの原因だけではないかもしれないということだ。
 
痛みは
・直接、神経や組織を刺激して出る物理的な痛み、
・↑によって二時的に出現する痛み
 
それぞれが痛みを構成してる。

 

今回は、何故腰痛は起こるのか?という題材だが、
直接的な物理的な刺激ではなく、バックインパクトのような腰痛ベルト、コルセットが
有効な二時的に出現する痛みが何故起こるのか?を的を絞り言及する。
 
ここで、ハッキリ述べるがどの様な腰痛であれ、
大なり小なり筋スパズムによる痛みは必ず混在していると言う事だ。

筋スパズムによる痛みとは?

みなさんもふくらはぎの腓返りを経験したことがあると思うが、
かなり激しい痛みを伴う。 
何故あの様な痛みが出るかというと、筋肉の中に血管、神経が通っていて
それが簡単に言えば筋肉の過緊張によって締め付けられるから、
激しい痛みを伴うのである。
 
それらを和らげるには、バックインパクトのような腰痛ベルトが有効である。
 
ここからは、何故腰痛は起こるのか?から何故腰痛ベルトバックインパクトが効くのかにテーマを変えてお話する。

何故腰痛ベルトバックインパクトが効くのか

先ほど直接的な物理的刺激には、バックインパクトは有効ではない様な
趣旨のことを書いたが、バックインパクトに関してはそうとも言いきれない部分がある。
通常の腰痛ベルト、コルセットは前屈すると装具と体幹の間に隙間が出来やすいが、
バックインパクトの場合は体感に沿って密着して動くので
ある意味アライメント(身体の正常な生理的曲線)を保つことができる。
 
アライメントが崩れる事は、生理的曲線を乱し筋肉にストレスを与える。
筋肉が疲労すると、今度は靭帯にストレスが加わり以前にも増して、
筋肉にストレスを与えるようになる。
これらの悪循環が、筋スパズムを増加させ腰痛を招くのである。
 
バックインパクトは、関節のアライメントを保ちつつ
直接筋肉に働きかけ筋スパズムを低下させる。
バックインパクトは、腹圧をあげるのではなく、
直接筋肉だけを圧迫し、筋肉の疲労を和らげるものであり、
筋肉の疲労が和らぐという事は、筋スパズムが低下する。
それによって痛みから解放されるということにつながる。  
単純に説明すると、バックインパクトは関節のアライメントを正常にし、
筋スパズムを和らげることによって痛みを和らげるものである。 

腰痛は完全に取り去れるのか?

ここで患者さんからよく聞かされる言葉に、
 
「だいぶ楽にはなったのだが、まだ少し腰痛があるんですよね 」
 
これがこのブログの最初の方で触れた、痛みの原因が1つではないと言うことである。
ここから先はオペによって、完全に原因を取り除くか否かということであるが、
痛みが10から7に減ってオペをする人はまずいないでしょう。
  
バックインパクトによってすべての腰痛の症状から解放されるわけではないが、
バックインパクトによって改善される痛みも少ならからずあるということである。
 
腰痛ベルトを求めている人は腰痛があり、しかも安静・休養ができない方だと思う。仕事や家事など休めないが、腰痛が辛いという方を少しでも助けることができれば。
 
そのような方々にぜひともバックインパクトを試していただきたい。

 

腰痛ベルト(コルセット)バックインパクトについて

2014-01-20

このブログは、
バックインパクト開発までにおいて私が経験したり、勉強して来た様々な事を綴っていくものであるが
とりあえずバックインパクトがどの様な物であるかを説明しないと物語が進まないので書いて行こうと思う。
腰痛ベルト バックインパクト

バックインパクトは、名前通り後ろに衝撃を与える物である。
後ろとは、人の背中の腰部である。
どんな衝撃かと言うと腰痛を和らげる手助けである。
そんな物、いくらでもあったじゃないかと思う人も多いと思う。
しかし、腰痛ベルト・バックインパクトは今までの物と理論と構造がまるで異なる。

バックインパクトは従来の商品とは全く違う物である!

バックインパクトは、分類すると世間的には腰痛ベルト、コルセットのカテゴリーに入るのであろうが、発明し開発した私としては全く違う物だと思っている。
このブログの中だけは、読読者の方もそう思って欲しい。

皆さんは、腰痛ベルト、コルセットの意味を知っていますか?
コルセットとは、厳しく制限するという意味があり文字通り腰の動きを制限します。

このブログの何処のチャプターでこの事にも触れますが、その方法で腰の動きが厳しく制限されるのか?
という素朴な疑問が出てくる手法をとります。
腰痛ベルトとは、すみませんが私にはこの表現がよく分かりません。私はこの言葉が、何故?いつ頃?コルセットと同じような意味を持ち始めたのかを知りません。しかし、この言葉がこの手の装具を表現する一番ポピュラーな言葉になっているのは確かだし腰痛の時にするベルトみたいなものだからかな?という感じだ。

それでは、患者さんが腰痛ベルト、コルセットと呼ばれる腰痛向け装具に求めたものとは何だったのだろう?それは、ズバリQOL(生活の質)を損なわずに腰痛のない日常生活を送る事だろう。

しかし、現実はどうだった?

私個人の見解だが従来のコルセットは、動作を厳しく制限して痛みを軽減させたが、QOL(生活の質)を損なうほど動きづらくするものでもあった為にスタンダードな形にならなかった。それ故に厳しく制限して痛みを軽減させなければいけないが、QOLを損なわないという相反する宿命を背負ったコルセットの開発が求められ発売された。しかし、実現されずコルセットの垣根を越えて腰痛ベルトという名前の装具が出てきたと思っている。

それでは、私の様なスポーツの現場上がりで競技を行う上で動かなければならないアスリートにテーピングで制限をかけていたのに対して、安静にしていても構わない・若くは安静にさせる医療の現場ではコルセットの使用はどの様な考え方で行って来たのであろう?

久しぶりにRene Cailliet著のLow Back Pain Syndromeという本を引っ張りだしてきた。この本は、私がまだ病院務めをしている頃、腰痛症の患者さんに質問された際によくお世話になった本だ。チョット当時を思い出して懐かしい。関係ない話は止めといてこの中でコルセットが満たしていなければ項目が載っているで紹介する。

コルセット及び装具の使用の目的と満たすべき条件

①不快感を持たさない様に腰部を固定し、筋スパズム(筋過緊張)が起きる頻度を減少させる。
②腹筋の緊張を高めることが出来ない場合、腹圧を上げて腰椎の負荷が免れられる様にする。
③良性位(正しい姿勢)に改善する
④どんな屈曲も骨盤で行うようにし、腰椎の動きを最小限にする。
(機能解剖を勉強していないと分かりづらいが、よく腰を曲げると言うがその動作は、実は大腿骨を中心に骨盤が円運動をしているだけである)
以上の条件を満たし、尚且つこの著書によるとどんな姿勢にもピッタリ合うようなコルセットはないし、立位と座位の両方の欲求を満たせるコルセットもない、立位と歩行に最も有利であればそれが装着に最適な肢位であるとある。
若い頃は、この本は、腰痛の事なら何でも知っているなと有り難がって読んでいたが今、この章だけを読むと少しだけ無責任な感じがした。
これでは、まるで日常生活を行なえるコルセットは存在しないと言っている様なものである。人は当然のように立ったり座ったり歩いたりするのであるから。

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腰痛ベルト「バックインパクト」は、長年スポーツ選手のケア・テーピングに携わってきた経験をもとに開発した商品です。
科学的にも検証を繰り返して開発した腰痛ベルトです。また全商品国際特許も取得しています。
ぜひ腰痛ベルト「バックインパクト」や関連商品をお試しいただけたらと思います!
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