国立研究所データからみるバックインパクトの身体に及ぼす効果 chapter10

2014-09-02

バックインパクト着用が持ち上げ動作時の腹腔内圧上昇量に及ぼす影響を明らかにすることの結果と考察についての

記事になります。

実験結果

バックインパクト着用および他社製品(腰痛ベルト、コルセット)着用における持ち上げ動作時の腹腔内圧の上昇量は、

腰痛ベルトなしの時に比べて減少する傾向が示された(図2)。

実験画像7 実験画像8 実験画像9

(図2)

実験の考察

これまでの持ち上げ動作における先行研究より、
腹腔内圧の上昇は体幹筋群の筋活動と共同して腰椎の安定性に貢献することが知られている。

また、体幹筋力の低下しているものは相対的に腹腔内圧の上昇が大きいことや、

疲労時の持ち上げ動作では腹腔内圧がより高く上昇することも知られている。

 

これらのことから、腹腔内圧は体幹筋の筋活動による腰椎安定化作用に対して、

補助的に働いていることが示唆されている。

 

これらの先行研究から本研究の結果を考察すると、ベルト着用による直接的な腰椎安定化作用の増大や、

腰痛ベルト着用が体幹筋の筋活動を賦活化させるなどの間接的な腰椎安定化作用の増大によって、

腹腔内圧の上昇による補助的な安定化作用の要求が減弱したと考えられる。
腹腔内圧は過度な上昇が要求されるとき、腰椎への過度な圧迫力を生じる可能性や、

呼吸機能の自由度が制限されるといった負の要素があることも示唆されている。

 

Cholewicki (2002) は腹腔内圧の上昇に依存した腰椎の安定化よりも、

むしろ腹腔内圧の上昇を抑えつつ体幹筋の筋活動によって、

安定化を得ることにメリットがあると提唱している。

 

よって、本研究において、ベルト着用により腹腔内圧の上昇が減少したことは、

相対的に少ない労力で効率的な持ち上げ動作を可能することを示唆する知見をとして、

有意義な結果であると考えられる。

 

【結論】


バックインパクトを着用することで、

持ち上げ動作中の腹腔内圧の上昇量が減少した。このことは、

少ない腹腔内圧の上昇量でも持ち上げ動作が遂行できたことを示唆している。

 

この実験は、
鹿屋体育大学スポーツトレーニング教育研究センター
鹿屋体育大学大学院体育学研究科

西薗 秀嗣教授ならびに
中本 浩輝、河端 将司らにご協力願いました。

腰痛ベルト「バックインパクト」は、長年スポーツ選手のケア・テーピングに携わってきた経験をもとに開発した商品です。
科学的にも検証を繰り返して開発した腰痛ベルトです。また全商品国際特許も取得しています。
ぜひ腰痛ベルト「バックインパクト」や関連商品をお試しいただけたらと思います!
Copyright(c) 2010 腰痛ベルト・バックインパクト公式サイト All Rights Reserved.