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国立研究所データからみるバックインパクトの身体に及ぼす効果 chapter12014-06-18
バックインパクトの開発の原点あるのは、 私自身のこれまでの腰痛ベルト(コルセット)に対する疑問であり、 また、下記に紹介する医学界での腹腔内圧の向上が、 腰部疾患に有効であるという一般的な意見に疑問を投げかけている。 という指摘にあった。
腰部ベルトが腰痛治療に利用される訳腰部疾患への対処には,脊柱の安定性確保が有益であるとされている (例えば,Saal & Saal, 1989). そのため,腰部から腹部にかけてベルトを巻くことで体幹を圧迫し、 脊椎を安定させる腰部ベルトは腰痛治療として広く推奨されている. 腰部ベルトが脊柱安定へ有益であるとされる理由は, 体幹の物理的な固定による姿勢(脊柱)の安定と腹腔内圧の向上による、 脊柱起立筋の伸展が一般的に考えられている.
腰部ベルトによって脊柱負荷が増加する!?しかしながら,一方で,脊柱の伸展を促す腹腔内圧は、 脊柱への負荷の大きさを表す指標とも考えられているのである。 (e.g., Harmman et al., 1989; Lander, Hundley, & Simonton, 1992)
つまり,腹腔内圧の増加は腰部圧迫負荷を増大させるということである. この点に関して,実際に科学的な実証研究では, 腰部ベルト装着時では重荷物を挙上する際の腹腔内圧が上昇することが示されており (e.g., Harmman et al., 1989; Lander, Hundley, & Simonton, 1992),さらに, McGill & Norman (1987) は、 腰部ベルトによって腹腔内圧をあげることが腰部圧迫負荷の増加を引き起こし, 結果として脊柱負荷を増加することを報告している. これらの研究を受け,McGill (2002) は, 腰部ベルトによる腹腔内圧の向上が腰部疾患に有効であるという一般的な意見に疑問を投げかけている.
これから紹介する研究データは、 西薗 秀嗣教授ならびに
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