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国立研究所データからみるバックインパクトの身体に及ぼす効果 chapter82014-07-09
まず、プレ実験を行い研究の方向性を決めていく。
プレ実験2実験結果から読み取れる、 バックインパクト(腰痛ベルト、コルセット)の示唆する可能性について報告をします。
プレ実験2 実験方法サポーター着用時と非着用時の重量挙げにおける筋活動について調査しました。 今回は便宜的に重量挙げとしました。
実験課題は、膝関節伸展を確保したままで上体を90度に屈曲させた状態から、 20kgのダンベルを握り腰部を伸展させるように挙上させるという課題です。 プレ実験2のイントロダクション○被験者1名を対象に先日の実験の一部を行いました。 ○被験者数1名ということで統計処理は行っていません。 ○被験者は陸上短距離走で高い競技力を持っており、100m走では鹿児島県の今季ベストタイムの記録を持っている
実験結果のグラフの傾向に基づいて報告いたします。 あくまで1名なのでこれらの結果が全員に当てはまるかどうかは明らかでないということを前提に読んで頂けたらと思 います。
プレ実験2の結果報告・考察
まず、挙上時の筋活動量は非着用時に比べて、どの腰痛ベルトでも下がりました。 この結果は先行研究と一致しており、 腰部サポートによって楽な力で重いものを持ち上げることが可能であったことが示唆されます。
これに対し、新しい腰痛ベルトと従来の腰痛ベルトでは、 腹横筋の活動のばらつきで顕著な差が見られました。 簡単に言えば、筋放電のばらつきが大きいことは、筋の活動が非効率であるということを示します。
歩行に関する先行研究では腰痛患者は脊柱起立筋の活動のばらつきが大きくなることが示されており、 これは腰痛のリハビリを26週行った場合に改善されることが報告されています。
本研究とは歩行と重量挙げという課題の違いや、脊柱起立筋と腹横筋という部位の違いあるため、 解釈には注意が必要であり(脊柱起立筋のばらつきには今回は差が見られない)、 先行研究との照らし合わせを今後行っていきたいと考えています。
仮に、本研究の結果の妥当性が示されるならば、 新腰痛ベルトは26週分の腰痛トレーニングに匹敵する効果があるといえます。
最後に上記実験2の結果の可能性が支持されるかについて歩行を用いて実験を行いました。 しかし、歩行中の離地や接地の瞬間を正しく認識するための実験装置上の問題、 さらに、短距離走のスペシャリストということで、 歩行における脊柱起立筋のばらつきそのものが最初から小さいため大きな差は見られませんでした。 よって、実験装置の改善と被験者を変えて現在検討中です。
また、前回の調査予定に含まれている重心動揺と脊柱起立筋の持久力については、 現在研究を行っている段階ですので、結果が出次第報告させていただきます。
この実験は、 西薗 秀嗣教授ならびに |