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国立研究所データからみるバックインパクトの身体に及ぼす効果 chapter42014-06-25
以下の指標が新型・従来型腰痛ベルト(コルセット)今回の実験の目的を達成する案としてあがり、 プレ実験を行った。
実験に関しては、下記の3種類の方法で行う。
回を追って、実験方法、結果、また実験の結果から読み取れる、 読者の皆さんには、とっつきにくい専門用語が今回は並んでしまい申し訳ないが、
脊柱起立筋の筋持久力評価としては Biering-Sorensen (1984) が提案した、 腰部保持テスト (Trunk holding test) を用いる。 筋疲労を評価するための客観的指標には筋電図を使用する。
筋電図は筋疲労によって、 周波数 (波の頻度) や筋放電量 (平均振幅) が低下することが知られ(例えば,木竜, 1997; 五味, 2007)、 筋疲労の評価手法としての妥当性も確認されている (Ng & Richardson, 1996)。 筋のコーディネートを調査するために,歩行中の筋活動の放電パターンについて検討する。
腰痛患者は健常者に 比べて歩行中の脊柱起立筋,腹横筋の筋放電パターンの変動性が大きくなる。 これは、腰痛患者においては,歩行に動員される筋の活動パターンが正常に作用し ていないことによるものと考えられる。
この筋放電パターンの変動性は腰痛トレーニングによって改善することから、 仮に、新型腰部ベルトを付けることによっ て歩行中の筋放電パターンに変化が出た場合は、 機能的側面の改善にかなりの効果があるといえる。
また、前述の通り,腰痛患者は体勢を崩したときの筋の反応時間が遅延する。 これは、腰部の受傷によって姿勢保持機能が上手く働かないためと考えられている。 そこで腰部ベルト着用時と非着用時の反応時間を比較することによって姿勢保持機能への効果を検討する。
さらに、腰痛患者は健常者に比べ、立位での重心動揺が大きく、疲労時にはそれが顕著になるとの知見か ら、 新型・従来型腰痛ベルト(コルセット)着用時、非着用時で腰部保持テストによって疲労した後の重心動揺について比較する。
次回は、 腰痛患者は健常者に比べて、 姿勢保持に関わる筋のリアクションが遅くなるという知見からの実験の報告をします。
この実験は、 西薗 秀嗣教授ならびに |